賃貸住宅管理業者登録制度が法制化!どうなる賃貸不動産経営管理士!
良好な居住環境を備えた賃貸住宅の安定的な確保を図るため、サブリース業者と所有者との間の賃貸借契約の適正化のための措置を講ずるとともに、賃貸住宅管理業を営む者に係る登録制度を設け、その業務の適正な運営を確保する「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律案」が、3月6日に閣議決定されました。
順調に行けば、同法案は6月に成立する見通しで、賃貸管理業者の登録制度は2021年6月に施行される予定のようです。
元々、平成23年12月の国土交通省告示により、「賃貸住宅管理業者登録制度」が設けられていましたが、賃貸管理業者登録制度の法制化が現実味を帯びてきました。
追記:令和2年6月12日に「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」が可決・成立しました。これに伴い、新しい記事を掲載しました。
新しい記事はこちら → 「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」が成立・可決!どうなる不動産経営管理士!
追記2:賃貸管理をメインにしている不動産会社では賃貸不動産経営管理士の資格者が必須になる傾向にあるようです → 「賃貸不動経営管理士の需要が増える?」
追記3:2020年の賃貸不動産経営管理士試験の受験申込が始まりました → 「賃貸不動産経営管理士試験の受験申込が始まっています!さらに賃貸不動産経営管理士について業界ではザワついてきました!」
賃貸不動産経営管理士はどうなる?
平成28年9月の賃貸住宅管理業者登録制度の改正により、一定の業務を賃貸不動産経営管理士等に担わせるようルール化されました。つまり、賃貸不動産経営管理士に重要な役割が付与されました。
とすれば、賃貸管理業者登録制度が法制化されれば、これに伴って賃貸不動産経営管理士も国家資格となるのでしょうか。
この法制化を見込んでか、令和2年度の賃貸不動産経営管理士の試験は、問題数の増加(40問から50問へ)、試験時間の延長(90分から120分へ)となります。
宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士などの国家試験は、問題数が50問、試験時間は120分です。
上記の国家試験と同様の問題数、試験時間にするということは、賃貸不動産経営管理士の試験の変更は、国家資格への布石ではないでしょうか。
賃貸不動産経営管理士の試験結果
賃貸不動産経営管理士の試験概要が令和2年度から変更するという影響でしょうか、令和元年度の賃貸不動産経営管理士試験の申込者数はかなり増えました。
受験者数 23,605名(前年度18,488名)→ 5,117名増
ところが、合格者数は減りました。(これに伴い合格率も格段と下がりました)
合格者数 8,698名 (前年度9,379名)→ 681名減
※合格率 36.8% (前年度50.7%)
合格点数は、29点(40問中)で昨年度と変わっていません。
賃貸不動産経営管理士の試験傾向
令和元年度の賃貸不動産経営管理士の試験は、受験者数が増加し、合格率が下がったが、合格点数が前年度と変わらない。
これらを踏まえて令和元年度の結果を見ると、
・来年から大変そうだから今年のうちにという駆け込みの受験者が増えた。
・合格者数が減ったのは、合格点の調整によるものと予測できる(合格点を1点下げるとかなりの合格者が出てしまう)。
・合格点が7割程度はここ2,3年と変わらないので、問題の難易度を調整しながら7割ぐらいを推移するものと予測できる。
・合格率は、合格点が7割ぐらいに落ち着くと仮定すると、年度によって変わってくると予測できる。
あくまでも、私見です。
宅地建物取引士の試験結果を踏まえると、上記のような状況になるのではないでしょうか?
賃貸不動産経営管理士の試験今後
令和元年度の状況を踏まえて、今後の傾向を予測しました、受験生にとってやるべきことは変わりません。
宅建の資格がある、不動産会社で実務は経験済みという方にとっては、今年もそれほど難しい内容ではないと思います。
とにかく、1年でも早く合格を目指して下さい。
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