退去時に無駄な費用を払わないようにするには、まずは日常の掃除が基本!
賃貸住宅では、故意・過失等による汚損・破損は借主負担となります。
特に、汚損に関しては、普段からこまめに掃除をしていれば防げるはずです。
退去立会いのときに、ちゃんと掃除をしていればもっと敷金がもどっていたのになと、よく思います。
今回は、借主さんが普段からの掃除を怠ったため費用がかかった例の紹介です。
まずは通常のルームクリーニング費用について
最近よく耳にするのが「ルームクリーニング費用は貸主負担ですよね」という質問です。
これに関しては、国交省の「ガイドライン」で、原則通常クリーニングが貸主負担としていることから、借主さんから上記のような質問が出てくると思われます。
しかし、あくまでも「ガイドライン」は原則です。
通常クリーニング、いわゆるルームクリーニング費用を賃貸借契約によって借主負担にできるのです。
なので、退去時の業者によるルームクリーニング費用に関しては、貸主、借主のどちらが負担するかは契約書によります。
ただ、上記の内容はあくまでも普通にお部屋を使っていた場合です。
例えば、
入居後一度も掃除をしたことがないため汚れがひどい
換気扇やコンロの油汚れがひどい
浴室がカビだらけ
といった場合は、当然ながら借主の過失なわけですから、別途特殊清掃費用を借主が負担しなければなくなります。
日常から清掃を行わないと
つまり、日常から清掃を怠っていれば、借主の過失が生じる可能性が大きいわけです。
上記の例以外でも、
棚などにホコリが溜まっていてそれが原因でクロスに汚れが染み付く
床にマットなどを敷きっぱなしにしていたため跡が残った
なども、借主の過失です。
普段から清掃を行っていれば、棚などの上にホコリが溜まることはないですし、普段からマットなどを干したり洗ったりしていれば敷きっぱなしはなく跡が残ることもありません。
このように、日常での清掃は大事になります。
通常クリーニングでは落ちない汚れの写真を掲載しました。
全て貼替が必要となります。
普段から清掃をしていれば・・・の例です
左上の写真について
何かの染みです。これは、普段から掃除をしていれば気付いてすぐに拭き取れたと思いますが、そのまま放置したために染み付いてしまったものです。
右上の写真について
玄関のクロスですが、玄関は土ホコリが最も多い場所です。掃除をしなければすぐにホコリがクロスに染み付きます。普段からホコリをはらったりなど掃除が必要です。
左下の写真について
キッチンの床ですが、掃除をしなければこのように黒ずんでしまいます。
右下の写真について
棚などがあった場所ですが、掃除をしないでいるとホコリ等が湿気や静電気で付着して、放置をしておくと染み付いて落ちなくなります。
まとめ
普段から掃除をしている方のほうが圧倒的に多いと思います。
しかし、賃貸だからとあまり掃除をしないで生活をする方も思った以上います。
賃貸だからこそ、人の物を借りているからこそ、普段から掃除をすることは大事なことです。
掃除を怠っていたために、退去時に多くの費用がかかってしまうのはもったいないことだと思います。
是非、普段からの掃除を意識して生活してみてはいかがでしょうか。
関連した記事を読む
- 2024/02/03
- 2023/08/27
- 2023/07/27
- 2023/06/09