物理的に不可能だった温水洗浄便座の取り付けが賃貸住宅でも可能に⁉
トイレにコンセントがないから温水洗浄便座の取り付けは不可能。
と思っていましたが、コンセントを手軽に取り付けることができるようです。
賃貸物件の温水洗浄便座事情
賃貸物件では、温水洗浄便座が設備として付いている物件が増えてはきましたが、付いていない物件の方がまだまだ多いです。
そこで、入居者さんは自費で取付ける方が多くいらっしゃいます。
ただ、この温水洗浄便座を取付けるには、トイレ内にコンセントが必要です。
ところが、古い賃貸物件の多くは、トイレ内にコンセントがなく、物理的に温水洗浄便座の取り付けが不可能でした。
物件によっては、大家さんのご厚意でコンセントを付けてもらったり、大家さんの許可を取って入居者さんが自費でコンセントを設置したりして、温水洗浄便座を取付けることもありました。
ソケットにコンセント付き?
ところが、最近では、ソケットにコンセントが付いている物が販売されています。
電球のソケットに、コンセント付きソケットを取り付ければ、温水洗浄便座用の電源が確保できるわけです。
問題は電気コードをどうするか?
コンセント付きソケットのおかげで、トイレ内にコンセントが無くても温水洗浄便座が取り付けられます。
しかし、問題点が。
このソケット付きコンセントは、天井の電球のところに付けるので、コンセントが天井にあるわけです。
とすれば、天井から便座の場所まで電気コードを這わせなければなりません。
まさか、天井から電気コードをぶらぶらさせたままではいきませんので。
賃貸物件では、電気コードを這わせるのもそうそう単純にはいきません。
賃貸物件で電気コードを這わせるには注意が必要
電気コードを、天井から便座まで這わせるために、壁などにモール、ケーブルカバー、フックなどが必要となります。
賃貸物件では、壁に穴を開けるようなことはできません。もし開けたとすると原状回復義務が発生します。
とすれば、シールなど粘着式のモールやケーブルカバー、フックなどで電気コードを固定するしかありません。
ただし、退去のときには貼り付けたものを全てきれいに剥がしておく必要があります。
貼り付けたものが残ったままだと原状回復義務として貼物の剥がすための費用を請求されることになりますので注意が必要です。
シールなどの粘着式で強力なものを使えば剥がすときに壁のクロスを傷めることになり、やはり原状回復義務が発生しますので注意が必要です。
※クロスに関しては、経年劣化があるためクロス貼替時からの経過年数によって違いが出てきます。
その他温水洗浄便座を取り付ける際の注意点
賃貸物件における温水洗浄便座を取り付ける注意点をあげていきます。
退去時には必ず元の便座に戻すこと。
温水洗浄便座のまま退去をすると、元の便座への復旧費用がかかりますので注意が必要です。なので、外した便座は必ず保管しておくようにして、退去時には元に戻すようにしてください。
温水洗浄便座の取りつけを自らやる場合は要注意です。
温水洗浄便座の取り付けは、色々調べれば自分でできます。ただし、自分で取付ける場合は要注意です。取り付けが甘かった場合、水漏れの可能性があります。水漏れによって下階への被害まで発展した事例もあります。なるべく業者にやってもらった方がいいでしょう。
リモコンは壁掛け式はNG。
温水洗浄便座のリモコンが壁掛け式は避けるようにしてください。リモコンが壁掛け式の場合、壁にねじ穴などを残すことになります。ねじ穴を作ってしまうと当然退去時に原状回復として補修費用がかかります。なので、便座にリモコン付きのものを選ぶようにしたほうがいいです。
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