菊池の日日是好日 №18「空部屋利用犯罪」
空き部屋で商品受け取り
2016年7月に以下のような事件が報道されました。
「空き部屋で商品受け取り ネット通販不正注文で容疑の中国人留学生逮捕」
通販サイトで不正購入した商品を空き部屋に届けさせたとして、警視庁は、東京都台東区西浅草2丁目、中国籍の大学生A容疑者を窃盗容疑で逮捕した。首都圏のアパートの空き部屋を勝手に使い、商品を受け取る窃盗グループの一員とみて調べている。
サイバー犯罪対策課によると、A容疑者の逮捕容疑は、他人名義のクレジットカード情報を使って通販サイトで腕時計など計7点を注文し、文京区や中野区、千葉県船橋市のアパートの空き部屋に届けさせたというもの。空き部屋に勝手に入った受け取り役が、住人を装って受け取ったという。
この報道の前から、空き部屋を利用した犯罪が増加しているということで、不動産会社(特に賃貸管理)は空き部屋に関しては、巡回を増やしたり、鍵の管理を強めたり様々な対策を行っております。それでも空き部屋を利用した犯罪の数は減りません。
身近で空き部屋を利用された犯罪が
つい先日、「空き部屋を利用された」という話を聞きました。
この物件のオーナー様は、定期的に物件清掃を行っておりますが、ある日、空き部屋のポストに全く見覚えのない宛名の請求書が十通以上届いていたそうです。
請求書を送ってきた会社に対して、この部屋には人は住んでいないので請求書を送らないでほしいと連絡し、請求書の郵送を止めてもらうことにしたそうです。
その時に分かったそうですが、すべての受取日が同日で、すべてネット注文だったそうです。
幸にも部屋の中は荒らされた様子はなく、部屋自体に被害はなかったそうですが、オーナー様からすれば気持ちのいいのもではありません。
キーボックス番号の流出が原因?
空き部屋を利用した犯罪に関しては、内見の為に設置されているキーボックスの番号の流出が一番の原因ということを聞いたことがあります。
偽の業者を装ってキーボックスの番号を聞き出すこともあるようですが、流出の原因の一つとして、仲介業者がお客様を案内するときにもあると考えております。
過去に、管理会社からキーボックスの番号を聞くときにお客様の前で番号を複唱したり、キーボックスの番号が書いてある資料をお客様の前にさらしていたり、お客様から丸見えの状態でキーボックスの番号を合わせたりなど、ひどい対応を目撃したことがありました。
管理会社の対応も強化する必要があると思いますが、仲介業者も気をつけて頂かないことにはキーボックスの番号の流出を防ぐすべはないかと思います。
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