事務所、学校、病院などでよく見かける天井の模様って
数年前にネット上で話題になったとか。
事務所、学校、病院などの天井はボードが貼られています。そのボードはだいたい同じようなもので、白地につぶつぶ、うねうねした穴のような模様があります。
何で天井のボードは同じような模様なの???
トラバーチン模様
事務所、学校、病院などでよく見かける天井の模様は、
トラバーチン模様
というそうです。
トラバーチンとは、簡単に言えば石灰岩で、この石灰岩は柔らかくて加工がしやすいことから、建築用に多く使われています。
このトラバーチンは相当古くから建築材料として利用されていたようで、有名どころでは、ローマのコロッセオがトラバーチンをメインに作られたようです。
今では、高級感と清潔感を感じさせることから床材として使われることもあるそうです。さらには、外階段にも、そして、薪ストーブの壁材としても使われているそうです。
では、なぜこのトラバーチンの模様が採用されているのか。
トラバーチン模様をなぜ採用したか、最初に採用したメーカー(吉野石膏)さん曰く、大理石の模様を意識したのだろうということです。
商品名はジプトーン
この天井の石膏ボードはジプトーンと言われています。
ちなみに、ジプトーンは吉野石膏さんが1968年に発売した商品名のようです。
余談ですが、私はこの石膏ボードの種類をジプトーンだと思っていました。ウォッシュレットと同じですね。ウォッシュレットはTOTOさんの商品名で、一般的には温水洗浄便座です。
このトラバーチン模様のジプトーンは50年以上前から採用されており、今でも人気の石膏ボードです。
人気の理由は、穴がたくさんあることで表面積が広くなり吸音性能が高い、施工に使用したビスが目立たないといった理由からのようです。
こうした理由により、長年の間支持され続け、どこもかしこも天井が同じような模様になったというわけです。
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