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2018年10月04日
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建物の構造による様々な違い

建物には木造・S造・RC造・SRC造など、様々な構造があります。今日は、物件の構造の種類による特徴から、防音性や耐火性、耐震性などの違いをみていきます。

木造

木造は、建物の主要構造部である柱や梁、壁、床などに木材を使用する建築物のことです。木造は通気性が良く、工期が比較的短いため建築コストが安いというメリットがあります。

木造には、大きく分けて軸組工法と2×4工法の2つがあります。

軸組工法は、柱と梁、耐力壁で支える工法のことで、比較的間取りの自由度が高いのが特徴です。2×4工法は、断面が2インチ×4インチの規格化された木材を用いて、壁と床、天井の面で支える工法です。柱の凹凸のない部屋をつくれる反面、軸組工法よりも壁量が必要となるため、窓などの開口部の設置や間取りに制限があることがデメリットです。

軽量鉄骨造(S造)

軽量鉄骨造は、鉄骨造の中でも薄い鋼材を使うもので、柱と梁とブレースと呼ばれる筋交いで強度を保っています。軽量鉄骨造では、工場でつくられた規格化された部材を組み立てるプレハブ工法が用いられることが一般的です。

工期が短い、建築コストが安い、職人の質に左右されないといったメリットがありますが、開口部や間取りの自由度が低い点がデメリットです。

重量鉄骨造(S造)

軽量鉄骨造が2階建ての賃貸物件が中心なのに対して、重量鉄骨造は3階建て以上の物件に用いられることが多いです。賃貸マンションで使われる重量鉄骨造は、柱と梁をつないで骨組みをつくるラーメン構造が用いられることが一般的です。

柱と柱の間を大きくとった大空間が実現できることや、大きな窓を設けられることがメリットです。デメリットには、木造や軽量鉄骨造よりも建築コストがかかることが挙げられます。

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造は、柱や梁、壁、床などの主要構造部を、鉄筋とコンクリートで構成する工法です。鉄筋を組んだ後、型枠にコンクリートを流し込んでつくります。強度が高く、工期や建築コストがかかる点が特徴です。

鉄筋コンクリート造には、低層マンションから高層マンションまで用いられているラーメン構造と、低層マンションが中心の壁式構造があります。

ラーメン構造は室内に梁形や柱形が出ますが、壁式構造よりも大きな空間を実現できることがメリットです。壁式構造は壁で支える構造のため、梁形や柱形が出っ張りません。そのため家具のレイアウトがしやすいのです。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

鉄骨鉄筋コンクリート造は、主要構造部を鉄骨と鉄筋、コンクリートで構成する工法で、柱と梁に鉄骨の芯が入っている点が鉄筋コンクリート造との違いです。鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄筋コンクリート造よりも強度が高いため、主に高層の物件で用いられています。建築コストは鉄筋コンクリート造よりもかかり、鉄骨鉄筋コンクリート造ではラーメン構造が用いられています。

"防音性"の違い

防音性が高い構造は、コンクリートを流し込むことで壁の密度が高まる、鉄筋コンクリート造鉄骨鉄筋コンクリート造です。

鉄骨造は木造よりやや防音性が高めです。軽量鉄骨造よりも重量鉄骨造の方が防音性はありますが、軽量気泡コンクリート(ALC)を外壁や床などに使用する軽量鉄骨ALC工法は、比較的防音性が高いです。

鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の防音性が高いといえども、騒音問題が起きないとは限りません。防音性は、隣戸との境の界壁や床スラブの厚みによって差が生じます。スラブに直接仕上げ材を張っている直床・直天井よりも、スラブとの間に空間が設けられた二重床・二重天井の方が防音性は高いです。また、足音や扉の開閉の音などは、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造でも響きます。

"耐火性"の違い

耐火性が高いのは、不燃材であるコンクリートで覆われた鉄筋コンクリート造鉄骨鉄筋コンクリート造です。木造や鉄骨造は耐火性に劣りますが、耐火性に優れたサイディングボードを使用するなど、耐火性を上げるための工夫が施されている物件が多いです。

"耐震性"の違い

耐震性が高い構造も、鉄筋コンクリート造鉄骨鉄筋コンクリート造です。圧縮力に強いコンクリートと、引っ張る力に強い鉄筋を使用しているため、倒壊しにくいです。

さらに、鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄骨の粘りからも強度が高められています。しかし、建物の重量から揺れは大きくなりがちです。そのため、揺れを伝えない免震装置や、揺れを吸収する制振装置が設けられたマンションもあります。

鉄骨造は鉄骨の粘りによって地震のエネルギーを吸収し、倒壊をおさえる構造です。地震の際の揺れは大きく、地震による火災で鉄骨が強度を失うと倒壊する恐れがあります。

木造は耐震性が低いイメージがあるかもしれません。しかし、2000年の建築基準法の改正によって、耐力壁の配置のバランスや、柱や筋交いなどの接合部分の金物に関する規定が盛り込まれるなど、新しい賃貸物件では耐震性が向上しています。

生活スタイルに合わせて構造を選ぶとGood!

家賃を重視するなら、建築コストが低めの木造や鉄骨造の賃貸物件が向いています。同じエリアや築年数で見たとき、比較的リーズナブルな賃料の物件を見つけやすいです。

また、生活時間帯が早い人や遅い人、小さな子供のいる人などは、防音に優れた鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の物件が向いています。同様に、防火性や耐震性など安全面にこだわりたい人にも、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造がおすすめです。

 

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