不動産知識
2024-09-10
賃貸住宅にエアコンを取り付ける場合、許可は必要?
川崎市宮前区西野川の不動産会社、藤伸興業(とうしんこうぎょう)株式会社の佐藤です。
少し時期は外れてしまいますが、こちらは人気記事でしたので、再アップいたします。
最近では、賃貸住宅にエアコンが備え付けてある物件が多くなりましたが、なかにはエアコンがない物件もあります。また、リビングにはエアコンが付いているんだけど、他の部屋にも付けたいなんてこともあります。
その場合は、自分で取り付けることになりますが、以下のような疑問点が出てくるかと思います。
・管理会社や大家さんの許可は必要なの?
・取り付けたときに開けたビス穴は、退去の時費用を請求されるの?
・引っ越すときに、エアコンは置いて行ってもいいの?
今日は、賃貸住宅にエアコンを取り付ける際の注意点についてです。
エアコンの取り付けは管理会社や大家さんの許可は必要?
後々トラブルになることを避けるためにも、連絡はしておきましょう!
しかし、"取り付けが簡単な場合"と"取り付けが困難な場合"で、連絡の必要性が大きく変わってきますので、別々に見ていきましょう。
エアコンの取り付けが簡単な場合
既にエアコンのホースを通す穴が開いており、設置場所も決められており、また、近くに室外機を置くスペースがある場合は、実際のところ許可は必要ありません。たいていの場合、賃貸借契約時にエアコンの取り付けに関しての話があり、その時点で許可があるかと思います。
そして、決められた設置場所にビス穴を開けたとしても、修理費用は請求されません。今の時代、エアコンがない生活をする人の方が少ないですし、エアコンを設置する際にビス穴を開けることは、当然のことです。退去する時は原状回復義務といって、部屋を借りた時の状態に戻すことが原則ですが、この場合は原状回復に当たりません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には、以下のように書かれています。
【賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの】
エアコン(賃借人所有)設置による壁のビス穴、跡
(考え方)エアコンについても、テレ ビ等と同様一般的な生活をしていくうえで必需品になってきており、その設置 によって生じたビス穴等 は通常の損耗と考えられる。
エアコンを設置することを管理会社や大家さんに連絡しても、当たり前のように「取り付けていいですよ」と言われると思います。
ただ、念の為、連絡だけはしておきましょう。
エアコンの取り付けが困難な場合
もし、部屋にエアコンのホースを通す穴がない場合は、壁に大きな穴を開けることになりかねません。そうなれば、大掛かりな工事になります。壁に大きな穴を開けるわけであり、室内にビス穴を開けるのとはわけが違います。
また、2階以上のお部屋でバルコニーがない場合などは、室外機を置くスペースに困ります。1階までホースを引っ張って、1階に室外機を置くことになる可能性もあります。そうなれば、外壁にビス穴を開けることになりますし、また、1階に住んでいる方が、「室外機の音がうるさい」と言ってくる可能性だってあります。
上記のように、壁に穴を開ける必要がある、室外機をバルコニーなどに置けない場合は、エアコンの取り付けが困難となります。
こうした場合は、必ず管理会社や大家さんに連絡するようにしましょう。勝手に工事すると、後々トラブルになる可能性大です。
事前に連絡することで、エアコンのホースを通す穴を大家さん負担で開けてくれることもありますし、管理会社や大家さんが室外機の置き場についても指定してくれるかもしれません。
退去時にエアコンを置いて行ってもいいの?
もし、エアコンを新品で購入して設置したものの、都合により引越しすることになり、新居でエアコンが必要ない場合、置いて行ってもいいのでしょうか?
「まだ使えるエアコンを置いていくんだから、別にいいんでしょ?」と思うかもしれませんが、これは、管理会社か大家さんに相談になります。「置いて行っていい」という方もいれば「撤去して下さい」という方もいます。
その理由は以下の通りです。
・エアコンが本当に使えるのか、確認するのに時間がかかる。
・次の入居者がエアコンをいらないと言った場合、撤去費用がかかる。
・次の入居者がエアコンを使って故障した場合、修理費用の負担でトラブルになる可能性がある。
基本は原状回復(元のエアコンが無い状態に戻す)という観点から退去時にはエアコンを撤去しなければなりません。許可なくエアコンを残した場合には、退去時に撤去費等が敷金から引かれることになります。
もし、取り付けたままでいいか分からなければ、まずは物件の管理会社か大家さんに聞いてみましょう!そうすれば、トラブルになることを未然に防ぐことができます。
スリーブキャップは保存しておいて
退去立会時に確認すると、エアコンのホースを通す穴をふさぐ「スリーブキャップ」がないことがよくあります。
※入居時にあったが退去時になくなっているものとしては、「スリーブキャップ」と洗濯機置場の「エルボ」が多いです。
「スリーブキャップ」がないと、借主の過失(入居時にあったものが退去時になくなっている)として「スリーブキャップ」の費用がかかるので、退去時の精算の際に敷金より差し引かれます。
エアコンを取付ける際には、必ず「スリーブキャップ」を保存し、エアコンを取り外したら装着してておくようにしてください。
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