不動産知識
2024-10-24
賃貸物件で退去する時(その2)
退去費用を抑えるために、入居時に行うべきこと
入居したらすぐにお部屋の傷や設備の故障、不具合をチェックすることです。これをすることで、入居時と退去時の部屋の状態の違いを主張することができます。そして傷や不具合箇所を見つけたら、すべて「入居チェック表」に記載します。チェック表は入居時にもらえることが多いです。
チェック表の作成と同時に、平面図を用意して傷や故障個所をすべて書き込むのもおススメです。チェック表と平面図へ記載をしながら、傷や不具合箇所はすべてスマホやカメラで撮影してプリントアウトしておきましょう。
チェック表・平面図・写真の3点セットを2部作成し、ひとつは自分で保管、もうひとつは管理会社へ提出します。これらは退去時に自分が付けていない傷や不具合に対して費用を求められた場合に、重要な証拠として使えます。
退去費用を抑えるために、入居中に気を付けるポイント
タバコの臭い・ヤニによる汚れ
お部屋内にタバコの臭いやヤニ汚れが付いてしまった場合は、入居者負担で壁紙を補修します。その場合、お部屋の壁紙をすべて張替えになるケースがほとんどです。
臭いとヤニ対策のために換気扇の下で吸うという人もいますが、意味はあまりありません。たとえ換気扇の下で吸っていたとしても、タバコの臭いとヤニ汚れはお部屋全体に広まってしまうため、壁紙は総張替えになる場合が多いです。
エアコン・洗面台・お風呂・トイレ
普通に使っていて壊れた場合は、貸主負担で修理します。ですが、メンテナンス不足で壊した場合は借主負担での修理になります。エアコンのフィルター掃除や、便器、洗面台、ユニットバスのカビ掃除は普段からしておきましょう。
カビは換気不足だとすぐに生えてしまいます。普段から掃除をしていないと、便器やユニットバスはすぐに赤カビ・黒カビの温床に。放っておくとシーリング剤やゴムパッキンにまでカビが浸透して、清掃では取れなくなるので厄介です。
また湿気がこもると、部屋の壁紙にもカビが生えます。換気不足、清掃不足によるカビの除去、補修はすべて入居者負担です。普段からこまめに掃除をしましょう。
壁紙・クロス
自然光による壁紙の日焼けや色あせは、貸主の負担です。また、壁紙の焼けは冷蔵庫の裏側でも起こります。この冷蔵庫の熱で焼けた黒ずみも貸主の負担です。しかし、あまりに黒ずみが大きかった場合、冷蔵庫の設置の仕方や壁からの距離の取り方に問題があったとして、借主負担になることもあります。冷蔵庫を設置する際は、壁に近づけすぎないように注意しましょう。
画鋲であけた穴は借主負担と思っている人が多いですが、壁の下地にまで達しない画鋲の穴は貸主負担です。ただし、オーナーによっては借主負担で請求するケースもあるので、契約時に確認しておくと良いでしょう。
画鋲でなく、釘やビスを壁に打ち込んだ場合の補修費用は、借主負担になります。壁に落書きをしたり、ペンキを塗ったりした場合の補修費用も借主負担です。
床・フローリング・クッションフロア
障子・ふすま・畳
障子やふすまに穴をあけた、畳を汚した場合は、借主負担になります。
よくあるトラブルとして、畳の交換になった際に全交換を請求されるケースがありますが、借主負担になるのは汚した畳1枚だけです。1枚だけ交換すると他の畳と色合いのバランスが取れないという理由で全交換を請求されることがあるかもしれませんが、その請求は認められません。汚した畳以外も交換する時は、残りの畳の交換費用は貸主負担になります。
契約時に注意すること
契約時に、重要事項説明書と賃貸借契約書の後ろの方に記載されている特約条項の欄をよく確認することです。敷金の取扱いについて借主に不利な特約がついてないか確認してください。
特約条項の内容をチェックするとともに、仲介業者に原状回復の負担区分についてもよく確認することが大切です。原状回復義務はガイドラインに沿った内容かどうか、借主の故意・過失はどこまでが当てはまるのかを確認してください。「ハウスクリーニング代の入居者負担」の特約も、特約条項の欄に記載されています。
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